
空き家を相続したらどうする?手続き・税金・売却・放棄まで徹底解説
作成日:2025年8月3日
最終更新日:
親の住んでいた家を相続したものの、どうすればよいか分からず困っていませんか?空き家の相続には、手続き・税金・売却・維持など多くの課題があります。放置すると税負担や管理責任が発生するため、早めの対応が大切です。
本記事では、空き家を相続した場合の流れから、具体的な選択肢、売却時の注意点、よくあるトラブルまでわかりやすく解説します。

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目次
空き家を相続したら最初にすべきこと
名義変更(相続登記)の手続き
相続が発生したら、まず行うべきは相続登記です。2024年4月からは相続登記が義務化され、正当な理由なく放置すると過料の対象となる可能性があります。早めに名義変更を行いましょう。
遺産分割協議や相続人の確認
相続人が複数いる場合は、誰が空き家を所有するのかを話し合う必要があります。遺言がない場合、相続人全員で遺産分割協議書を作成しなければなりません。
固定資産税や維持費の把握
空き家には毎年固定資産税や都市計画税がかかります。また、管理しないと劣化が進み、修繕費やご近所トラブルの原因にもなります。
相続した空き家にかかる税金とは?
固定資産税と都市計画税
空き家でも課税対象です。住宅用地特例の対象であれば軽減されますが、倒壊の恐れがあると「特定空き家」に指定され、税額が最大6倍になることもあります。
相続税と評価額の関係
空き家を含めた財産の合計額が基礎控除額(3,000万円+600万円×相続人数)を超えると相続税の対象になります。不動産の評価額は「固定資産税評価額」などで判断されます。
3000万円特別控除と相続空き家特例
一定の条件を満たせば、空き家を売却した際に「譲渡所得から3,000万円を控除」できる特例があります。築年数や耐震基準、相続後の売却タイミングなどが要件になります。
空き家相続後の3つの選択肢
売却する
使う予定がなければ、早めに売却を検討するのがおすすめです。空き家は時間が経つほど価値が下がり、維持費もかさみます。
リフォームして活用する(賃貸・民泊など)
立地や建物の状態によっては、賃貸住宅や民泊などに活用できる可能性もあります。ただし初期投資や運用リスクもあるため、事業性の見極めが必要です。
相続放棄・管理放棄は可能?
相続放棄は家庭裁判所での手続きが必要で、原則として相続開始から3ヶ月以内に申請します。ただし、放棄しても管理義務は一定期間残るため注意が必要です。
空き家を売却する際の注意点
建物付きで売る?更地にして売る?
築年数が古い物件は解体して更地にした方が売れやすいこともあります。ただし、建物を残す方が税金が安くなるケースもあるため慎重に判断しましょう。
解体費用と自治体の補助金制度
解体には数十万円〜100万円以上かかる場合があります。自治体によっては補助金制度があるため、事前に調査しておくとよいでしょう。
不動産会社選びのポイント
空き家売却に強い不動産会社を選ぶことが大切です。地域密着型で実績のある会社なら、適切な査定やスムーズな売却が期待できます。
空き家の相続でよくあるトラブルと防ぐ方法
複数人での共有相続のトラブル
兄弟姉妹など複数人で相続すると、活用や売却の意見がまとまらず、放置される原因になります。早めに方針を決めておきましょう。
放置による行政指導や特定空き家指定
放置された空き家は、景観・安全面の問題から行政指導や「特定空き家」の指定を受ける可能性があり、強制撤去や費用請求の対象にもなります。
相続登記の未了による問題
相続登記をしないと、売却や活用ができず、将来的に権利関係が複雑化します。義務化された今、登記は必ず済ませましょう。
相続した空き家の売却を検討するなら
買取と仲介、どちらが良い?
「できるだけ高く売りたい」なら仲介、「早く確実に手放したい」なら買取がおすすめです。それぞれのメリット・デメリットを比較して選びましょう。
すぐに売りたいときは不動産買取も選択肢
不動産会社による買取なら、面倒な内見対応やリフォーム不要で、最短数日で現金化できます。築年数が古い物件にも対応可能です。
査定を依頼する際のチェックポイント
複数の会社に査定を依頼して比較することが重要です。地域に強い会社、相続不動産の実績がある会社を選びましょう。
空き家相続に関するQ&A
空き家でも相続税はかかる?
はい、空き家でも財産評価額によっては相続税が課税されます。小規模宅地の特例などの適用も検討しましょう。
登記しないとどうなる?
売却や名義変更ができず、将来的に相続人が増えて権利関係が複雑になります。2024年以降は義務化されており、放置はNGです。
遠方の空き家でも売れる?
はい。地元の不動産会社や買取業者に依頼すれば、遠方でもスムーズに売却できます。現地立会不要のケースもあります。
空き家相続のまとめ
空き家を相続したら、まずは登記や税金の確認を行い、その後の活用方法を検討することが大切です。売却する場合は、タイミングとパートナー選びが成功の鍵です。
放置せず、早めに行動することで税負担やトラブルを回避し、大切な資産を有効に活かすことができます。